パタリロ!のクックロビン音頭って聞いたことがありますか?

パタリロ!のクックロビン音頭って知ってる?

1982年、アニメ化されたために
原作ファンの中で夢想されていたクックロビン音頭が
現実のものとなったのだが

歌詞はこちら

「さあ皆さん お手を拝借」
パパンがパン
だれが殺した クックロビン
だれが殺した クックロビン

花は爛漫 咲きみだれ
のどか なごやか 常春の
マリネラ一の 美少年
それがパタリロ 天才奇才
何をおっしゃる ウサギさん
あの顔姿 どう見ても
つぶれあんまん まっシラケ!
パパンがパン
だれが殺した クックロビン
だれが殺した クックロビン

愛は絢爛 咲きほこり
百花繚乱 デラックス
アイ・ラブ ユー・ラブ バンコラン
奪い奪われ スクランブルに
かわすウインク マライヒの
恋の火花に 美女たちは
きりり歯ぎしり まっシラケ!
パパンがパン
だれが殺した クックロビン
だれが殺した クックロビン

夢がるんるん 咲きこぼれ
天下泰平 マリネラじゃ
ひょうきんくらべ 大流行
スーパーキャットか タマネギ部隊
アフロ18 プラズマか
丁丁発止 みな必死
こころハレバレ まっシラケ!
パパンがパン
だれが殺した クックロビン
だれが殺した クックロビン

作曲され歌詞が追加されて
アニメ『ぼくパタリロ!』のエンディング曲になっていましたね。

原作では『だれが殺したクックロビン』の一説を
パタリロがはじめたとたん



どんなクールなシーンであっても

いつもパタリロに冷たい
バンコラン少佐であっても

風に乗っかってしまうのである。

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クックロビン音頭って一体なに?

そもそも、このクックロビンとはなんぞや?
であるのですが・・

クックロビン自体はこれ
マザーグースの童謡の一つです。
原題はWho Killed Cock Robin
日本語訳が『誰が駒鳥殺したの?』ですな

マザーグース

「駒鳥のお葬式」

誰が殺した 駒鳥の雄を
それは私よ スズメがそう言った
私の弓で 私の矢羽で
私が殺した 駒鳥の雄を

誰が見つけた 死んだのを見つけた
それは私よ ハエがそう言った
私の眼で 小さな眼で
私が見つけた その死骸見つけた

誰が取ったか その血を取ったか
それは私よ 魚がそう言った
私の皿に 小さな皿に
私が取ったよ その血を取ったよ

誰が作るか 死装束を作るか
それは私よ カブトムシがそう言った
私の糸で 私の針で
私が作ろう 死装束を作ろう

誰が掘るか お墓の穴を
それは私よ フクロウがそう言った
私のシャベルで 小さなシャベルで
私が掘ろうよ お墓の穴を

誰がなるか 司祭になるか
それは私よ ミヤマガラスがそう言った
私の聖書で 小さな聖書で
私がなろうぞ 司祭になろうぞ

誰がなるか 付き人になるか
それは私よ ヒバリがそう言った
暗くなって しまわぬならば
私がなろうぞ 付き人になろうぞ

誰が運ぶか 松明(たいまつ)を運ぶか
それは私よ ヒワがそう言った
すぐに戻って 取り出してきて
私が運ぼう 松明を運ぼう

誰が立つか 喪主に立つか
それは私よ ハトがそう言った
愛するひとを 悼んでいる
私が立とうよ 喪主に立とうよ

誰が担ぐか 棺を担ぐか
それは私よ トビがそう言った
夜を徹してで ないならば
私が担ごう 棺を担ごう

誰が運ぶか 棺覆いを運ぶか
それは私よ ミソサザイがそう言った
私と妻の 夫婦二人で
私が運ぼう 棺覆いを運ぼう

誰が歌うか 賛美歌を歌うか
それは私よ ツグミがそう言った
藪の木々の 上にとまって
私が歌おう 賛美歌を歌おう

誰が鳴らすか 鐘を鳴らすか
それは私よ 雄牛がそう言った
私は引ける 力がござる
私が鳴らそう 鐘を鳴らそう

空の上から 全ての小鳥が
ためいきついたり すすり泣いたり
みんなが聞いた 鳴り出す鐘を
かわいそうな駒鳥の お葬式の鐘を

クックロビン音頭は萩尾望都の作品のパロディだった?

パタリロ!の中で使われている
誰が殺したクックロビンはこのマザーグースの詩をベースにした
萩尾望都の作品でドイツのギムナジウムを舞台にした
ミステリー『小鳥の巣』のパロディであると言われている

ネタバレしてしまうので
小鳥の巣に関してはここまでにしておくが

イメージとしては萩尾望都ワールド=BLの世界=お耽美
を『ぱぱん!が!ぱん!あ!!だ~れが こ~ろした!クックロ~ビン!』
で、どんな世界観もおしゃかにする、崩してしまえる
という魔夜峰央の手法であるが

もともとは魔夜峰央のアシさんが所属していた劇団が
ポーの一族をベースにした芝居(ギャグ芝居?)を演じた際に
客に受けなかったとき、劇団員全員出てきて行う
一発芸的なものから発生したらしい

まとめ

なんでも取り入れる、魔夜峰央という人の懐の深さというか知れました!
調べると結構、奥が深くて楽しい題材でしたとさ。



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